1919年に創業して以来、大倉陶園は日本を代表する洋食器メーカーとして、美術的価値の高い硬質磁器をつくり続けてきました。
大倉陶園のものづくりは、原材料の調合にはじまり、成形、焼成、絵付けまで、すべての工程を本社敷地内の工場で行っています。高品質な西洋陶磁器を製造する工場の設立を夢みていた創業者の想いを実現したのが大倉陶園です。

大倉陶園では完璧な白磁をつくりあげるために最高級のカオリンを贅沢に使用。「セーブルのブルー、オークラのホワイト」ということばで賞賛された製品は、世界でも類を見ない1,460度の高温で本焼きをしています。
「色の白さ・磁器質の硬さ・肌のなめらかさ」は他の追随を許さず、赤坂・京都両迎賓館へ食器を納入するなど、各方面から高い評価を得ています。

炎の芸術がつくり出す神秘の色彩「ブルーローズ」は、大倉陶園独特の“岡染め” という技法で表現しています。本焼成した白生地にコバルト絵具で絵付けをし、深みと優しさを加えながら美しい文様をつくりあげます。
誕生から80年を経て、今もなお愛され続けている絵柄です。